音の周波数

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音は人の聴覚で捉えられる振動を言いますが、通常 音という時は空気を伝搬する20〜20,000Hz位の振動を指します。
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音の波形

音の周波数

 音は20Hz(ヘルツ)〜20,000Hzの範囲の周波数が聞こえるので、音楽用のステレオ等ではこの範囲の音は再生すべきだとされています。そのため音楽CDではこの範囲の周波数が収音できるようになっています。また、最近ではより広域の周波数再生ができるハイレゾリューション・オーディオも普及を始めています(ハイレゾリューション・オーディオとはCDよりも情報量の多いオーディオの規格を指します。)

 聞こえる範囲はともかく、通常会話するためにはどの位の周波数範囲をカバーすれば良いのでしょうか。 例えば、電話機(固定電話)の音は400〜3,000Hzの範囲内にあります。またコードレス電話では最高周波数がもう少し低くなります。
通常の会話では電話機の音でも十分ですから、会話だけのためなら400〜3,000Hzで十分と言えるかもしれません。
そのためか、難聴者が言葉を聞くために使われる補聴器では上限周波数が3,000Hz強のものが少なくありません。また、広帯域型でも5000Hz程度が多い様です。しかし、新規参入メーカー品では10,000Hzまで再生出来るものもあります。
これらについて個人的には、上限が3,000Hzのものは音質的に難があるものの雑音の点で有利、5,000Hzまでのものは十分な了解度が得られ、10,000Hzでは音楽鑑賞にも耐えると考えています。

 では10,000Hzより高い音はどのように聞こえるのでしょうか。
年配の方ならブラウン管式テレビから時々「チー」という連続音が聞こえたのを覚えていると思いますが、あの音が約15,000Hzです。しかし、その「チー」音も聞こえなかった人は多いのではないでしょうか。
また、20,000Hzは単独では聞こえない人の方が多いと思います。しかしもっと低い音だけを出し続けてこれに20,000Hzの周波数音を加えると音質が変わるそうです。だから20,000Hzも聞こえているという訳です。そのため音楽を聴くためには20,000Hzまで聞こえる必要があるとされています。
しかし、FMラジオ放送の音の上限が15,000Hzであることを思うとそんなには必要ないと感じる方も多いのではないでしょうか。

 低い周波数は高域周波数 程個人差は少ないかもしれません。というのは難聴は主に高い周波数が聞こえない場合が多いからです。尚、50Hzが十分再生されるステレオなら低音の不足を感じることはあまり無いと思います。


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