電話機は一回線で何台使えるか

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電話機を一回線で複数台使われている方は少なくないと思います。しかし一回線に接続出来る電話機の台数は無限ではありません。
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一回線に電話機を何台まで使えるかは回線と、組み合わせる電話機の特性によって異なります。

回線の特性は主に電話局からの距離で異なります。つまり、電話局の交換機から遠いと回線は長く(抵抗値が高い)、そのような回線には多くの電話機を接続出来ません。

電話機の特性とは、その電話機がどのくらいの回線電流を必要とするかです。電話機の基本機能はたいてい回線から供給される電流によって動作するようになっています(稀に、基本機能もAC電源を接続しないと動作しない電話機もありますが、大抵は留守番機能など基本通話以外のためにAC電源は使用されています)。そのため、電話局から遠く抵抗値の高い回線では少ししか電流を供給できないので、多くの電話機を接続出来ません。
また、必要な回線電流は機種によって異なりますから、同じ回線でも接続する電話機によって何台接続出来るかは異なります。しかし平均的回線と平均的電話機の組み合わせなら3〜4台で問題が起こることはあまりありません。

実際に何台接続出来るかは接続してみるのが一番です。複数台接続して、全ての電話機の着信ベルが鳴ることと、通話が可能なことを確認します。2台の電話機の受話器を同時に取り上げての通話確認もします。2台以上必要な場合はあまりないと思いますが、もし必要ならそれも確認すべきです。

通話を他の電話機に変更するには、変更先電話機の受話器を上げてから、元電話機の受話器を下ろします。

一回線に複数台の電話機を接続するには分配器 又は秘話器(量販店やホームセンター等で取り扱われています)を使用します。秘話器を使うと通話を他の電話機で聞かれるのを防止できます。回線のジャックが複数あり、それぞれに電話機が接続されている場合で秘話動作が必要なら、それぞれのジャックに秘話器を取り付けます。またこの場合、通話は先取り優先です。

尚、ADSLモデムは一回線に一台だけ接続します、並列に複数台のADSLモデムや電話機を接続すべきではありません。ADSL回線で複数台の電話機を使用したい場合はモデムの電話機接続用ジャックに接続します。しかし、どうしても回線に直接ADSLモデムと電話機を並列接続したいという場合はスプリッターを使用します。


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