重度難聴 高度難聴 用グッドイヤーの使い方
他の商品に比べ、高度難聴のグッドイヤーはダイナミックレンジ(音の最大レベルと最小レベルの比)を大変に小さく出来、高度難聴でもよく聞こえます。また、市販の骨伝導ヘッドホンも使える等、自由度が大変大きいのも特徴です。しかし操作は補聴器とは少し異なります。
各部の名称
各部の働き
- POWER:電源表示LED。
- 内蔵マイク
- PW / VR ツマミ:時計方向に回すと電源が入り、更に回すと音量が大きくなる。
- PRI VR ツマミ:時計方向に回す程衝撃音の少ない音になると共に、音量も大きくなる。しかし同時に、大きな音は歪みが増加するので聞きたい音が最も聞き易い音質になるように調整する。
- EXT IN:付属の TV 接続ケーブルでこのジャックとテレビの音声出力端子と接続すればテレビの音をクリアに聞くことが出来る。また、2.5φ ミニプラグ付きマイクロホン(市販品をご利用下さい)を接続すれば外部マイクとして動作する。
- PHONES:イヤホンの接続ジャック。付属イヤホンの他に、ヘッドホンステレオ用のヘッドホンやイヤホン、そして一部の骨伝導ヘッドホンも利用出来る。
- 音質切換スイッチ:通常は“L”側、高い音が聞こえ難い場合は“H”側にする。
グッドイヤーの使い方
- 電池(単三型×4)を入れる。
- PHONES にイヤホンを接続、そして耳に装着する。
- PW / VR ツマミを時計方向に回し電源を入れる。
- 適度な音量になるようにPW / VR ツマミを調整する。
- 聞きたい音が最も聞き易い音質になるように PRI VR を調整する(聞きたい音に歪みが感じられない範囲で、大きく聞こえる様に調整すると最も疲れにくい音になります)。
- 必要なら再度 PW / VR ツマミを調整する。
- 必要なら音質切り換えスイッチを切り換える。
ツマミについて
本機が他の補聴器 類と異なる部分は PRI VR ツマミと、ハードな制限をしても音質があまり損なわれないレベル制限器です。PRI VR ツマミはこれを回すと再生音のダイナミックレンジ(小さい音と大きな音のレベル比)が変わります。
図は本機の回路ブロック図と、PRI VR ツマミ及び PW / VR ツマミとの関係を示します。つまりPRI VR ツマミでレベル制限器に入る前の音信号を大きくするとこの信号は強くレベル制限されます。そのため大レベルの音と小レベルの音の差が少なくなり煩くない音をつくり出すことが出来ます。
反対にレベル制限器に入る前の音信号を小さくするとこの信号はあまり制限を受けないので再生音のダイナミックレンジは原信号とあまり変わりません。
PW / VR ツマミは普通の音量ツマミです。PRI VR ツマミを回すと音量も変わるので、PW / VR ツマミとPRI VR ツマミの両方を操作して聞き易い音に設定します。
テレビに接続するには
- 付属の TV 接続ケーブルのピンプラグをテレビの音声出力端子に接続する(テレビに音声出力端子が無い場合は付属の RCA / 3.5φミニプラグ変換アダプターを使用してイヤホンジャックに接続出来ます。また、イヤホンジャックに接続するとテレビの音が止まりますが、止めないためには特殊プラグアダプターを別途お求め下さい)。
- TV接続ケーブルの2.5φミニプラグを本機の EX IN ジャックに接続する。
電話で利用するには
写真のように電話機のスピーカー部をグッドイヤーのマイクロホン部に乗せてご使用下さい。電話機のマイクロホン部と口の距離は近い方が好ましいのですが通常50cm以内なら送話出来ます。
本体が入る胸ポケットが有れば、これに入れたまま受話器のスピーカー部を本体のマイク部に重ねて通話可能です。
グッドイヤーは電話機でも使えます。
ヘッドホンについて
付属イヤホンの他に、市販のパッドタイプや骨伝導タイプのヘッドホンもご利用になれますが、難聴の度合いが非常に高い場合はイヤホンをお使い下さい。また、骨伝導ヘッドホンは感音性難聴(高度難聴以上はたいてい感音性)には適しません。尚、ヘッドホンやイヤホンはモデルにより音質に大きな差がありますのでご注意下さい。
ヘッドホンは下記の条件を満たすものをご使用下さい。
- ステレオタイプ(ステレオタイプでも再生音はモノラルです)。
- チャンネル当たりインピーダンスが10Ω以上。
- 本機の出力(10Ω負荷時160mW、16Ω負荷時135mW、32Ω負荷時70mW・・・各チャンネル当たり)でドライブ可能。
推奨 骨伝導ヘッドホンは VONIA の EZ-80P です。