ステレオ型 難聴用イヤホン難聴用イヤホンは大抵その機種専用です。しかし、このイヤホンはステレオイヤホンが使える一般の商品に幅広く使えます。本来はホワイトイヤーの補修用であり、保証はご購入後2週間の初期不良のみです。また、ビニル袋に入っているだけで通常の商品のような包装はありません、予めご承知下さるようお願いします。 音質は、言葉の再生に適していて、標準的なステレオイヤホンを用いる補聴器 類(集音器、助聴器等)或は録音の確認やテープ起こし等、言葉のモニター用として適しています。また、音楽用としても十分に優れていて、ピアノの音も綺麗に聞こえます。 ハウジングは耳へソフトに安定に装着出来、イヤホンチップは3つのサイズ(大 中 小)の孔付きと孔無しが合計12個付属されています。孔無しでは完全密閉型になりますが、孔付きは少しオープンな特性となります(出荷時は孔付きの中サイズが取り付けられています)。 音楽用イヤホンは市場に溢れていますが、言葉の再生を目的としたステレオイヤホンはあまり在りません、貴重ではないでしょうか。 |
外 観 特徴
ホワイトイヤー、みみ太郎(SX-007、SX-009)、みみもとくんμ、みみもとくんα、きこーね・E、遠聴器、ポケット集音器、イヤフォース 主観的評価 ホワイトイヤー 装着感が MR-L235 より大変優れています(このイヤホン開発の最大動機はこれでした、MR-L235 の堅い耳栓部には多くのご意見を戴きました)。音質は MR-L235 に比べ高音、低音共に強調されています。高音の強調で明瞭度が向上しましたが、高音が控え目で中高域が少し強調された MR-L235 の方が良いという方もあるかもしれません。 みみ太郎(SX-007) 低域が強調され、高域はマイルドになり、抜群の臨場感が得られます。良い意味で別機種のような聞こえに、みみ太郎のもう一つの魅力を感じて頂けるものと思います。ユーザーの方は是非お試し下さい。 みみもとくん これまで「みみもとくん用として適したイヤホンはないですか」というご質問を戴いても良いお答えが出来ませんでしたが、これからはこのイヤホンをお薦めできます。 きこーね・E 音質的にはピッタリ、しかし音量が最も小さい設定でも健聴者の私には少し大き過ぎでした。しかし、難聴者の場合は丁度良いかもしれません。原因はイヤホンが高感度だからですが、音声出力信号をテレビ側で変えることが出来るなら問題ありません。 遠聴器、ポケット集音器、イヤフォース(兄弟商品です) 本体との価格バランスがとれませんが、なかなかの実力を発揮します。しかし、高音は少し甘い音です。 iPhon4s(ラージの商品とは関係ありませんが) 音楽用としての音質は、iPhon4s に付属のイヤホンと同等かもしれません。しかしLEG1002の方が耳にしっかり留まります。 仕 様
イヤホンの性能は、周波数特性、インピーダンス、感度、許容入力の4つで大部分が決まります、そしてそれらは互いに絡み合って影響しますから複雑です。また、密閉タイプかオープンタイプかも音質に大きな影響を与えます。 周波数特性 スピーカーの周波数特性は±3dB(ハイファイ 用)又は±6dBで表すのが普通ですが、イヤホンの場合はメーカーにより様々のようです。特に5KHz以上の周波数では聞こえれば再生周波数範囲として扱われていたりします。理由は、イヤホンで5KHz以上をフラットに再生するのは困難なことと、イヤホンの場合はフラットな特性だと高音が異常に強く聞こえてしまうからと考えられます。そのため高域をどのような特性にするかはメーカーのノウハウになっているものと思います。だからもし周波数特性が20Hz〜20KHzと表示されていてもその範囲の特性が平坦であるなどと思うのは間違い、音質は試聴しないことには分からないと思うべきです(しかし周波数特性は音質に非常に大きな影響を与えます)。本イヤホンの表示規格は20Hz〜5.5kHzですが、これは±3dBであり、一般的な表示なら臆面なく20〜20KHzです。 インピーダンス 高い方がこれをドライブするアンプの負担は少なくて済みます(つまり消費電流が少ない)。しかし、低い方が小さなアンプでも強力にドライブ出来ます。このため、大口径ドライバーが用いられた高能率(高感度)イヤホンでは32Ωが多く(中には数百Ωといイヤホンもあります)、高能率なものが造りにくい小口径のインナイヤーイヤホンでは16Ωが主流です。また、イヤホンではありませんが比較的大きなドライブ信号が必要な骨伝導ヘッドホンでは8Ω、或いはそれより低いものも少なくない筈です。 感度 どの位の音量を出せるかは許容入力が第一の目安のように感じられるかもしれませんが、大抵は感度の方が重要です。何故なら、感度が3dB低いイヤホンから3dB高いイヤホンと同じ音量を出すには2倍のパワーでドライブする必要があるからです。それでも通常のオーディオ機器に接続して健常者が音量不足を感じるようなイヤホンは多分無いと思います。しかし、深刻な難聴の場合は音量不足が十分あり得ますから注意すべきです。本イヤホンの感度は100dB/mW以上ですから十分に高感度です。 許容入力 大きな信号を加えても壊れ難いし歪みも少ないだろうから大きい方が良い、と言えないことはありません。しかし感度の項に記載しましたが許容入力と感度は合わせて考える必要があります。また、許容入力が大きくてインピーダンスと感度が低いイヤホンは、接続する機器によっては音量不足の心配があります。 密閉タイプとオープンタイプ 密閉タイプはイヤホンによって耳穴が外界と遮断されるので、外部の音があまり聞こえないし、優れた低音特性が得られます。しかし、咀嚼音(食物を噛む音)や自分の声が響く、或いは閉塞感がある等のマイナス面もあります。そのため、密閉型と言えども多くのイヤホンでは小さな通気口が設けられています。しかし、通気口の無いイヤホンもかなり存在しますからどちらが自分に適しているか知っておくと良いでしょう。二つの違いは音を出さないで装着してみれば周囲の音の聞こえ方で分かります。本イヤホンはイヤホンチップを取り替えることでどちらの特性にも出来ます。 尚、耳穴型補聴器の殆どは完全密閉型です。そのため咀嚼音が聞こえやすかったりします。通気口を設けない理由は、あるとハウリングが起き易いからです。 価 格
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